証拠は大事 その9
会社とトラブルが発生して、第三者に入ってもらって解決したいという時に必要なもの。
これも、単体で使うには難しく、間接的な証拠資料になるかなと思います。
GPSを使った位置情報サービスの記録。
今時のスマートフォンには、GPSを使って、そのデバイスがどこにあるかを教えてくれる機能がついています。
前回と同じく、タイムカードでは9時から18時の勤務となっていた場合。
タイムカードは会社の指示によって、その時間帯の内容で登録させられたが、実際には8時から19時まで仕事をさせられていた、ということを証明したい。
出勤日のスマホのGPS情報により、7時半から19時半までは職場近辺にいたという記録が残っていれば、職場にいたという主張ができるわけです。
(「近辺」という言葉を使っているのは、GPSが正確に職場を指せているかどうかはっきりしないため)
これにより、タイムカードの記録時間よりも長く職場にいたという主張が可能となります。
ただ、交通系ICカードと同様、「その場にいた」という証拠にはなっても、「業務に当たっていた」というところまではいかない可能性が高いです。
なので、他の証拠と組み合わせるという使い方になりそうです。
それでも、記録があった方が裁判で闘うための材料が増えるので、スマホを使っているなら、記録を取って保存しておくのがいいかなと思います。