労働問題の情報を探したい その1
労働問題が発生した場合。
直接、あるいは、労働組合を通して会社と話し合いをするか、労働局や労働基準監督署など、行政に訴えるか、労働審判や民事裁判など、司法に訴えるか、手段は色々あります。
その中から、何を選択するか、どんな順序で進めていくかを決めていきますね。
どんな対応をするにせよ、まずは、いろいろな情報を集めるところから始まります。
このブログでも、自分たちが参考にしたものを紹介してきました。
だけど、もっと違う情報が欲しいということも多いと思います。
そういう時、真っ先に思い浮かぶのが「Google」「Yahoo」検索。
インターネットで検索をする時、ほぼ意識することなく使っていますね。
どちらも、インターネットの世界では、歴史のある検索エンジンですので、最初はこういうサイトで探してみるのが、手っ取り早いかと思われます。
しかし、検索エンジンが変われば、検索結果も変わるということは、ご存知でしょうか。
例えば、「Bing」。
Windowsでおなじみ、マイクロソフト社が作った検索エンジンです。
Googleの検索結果と比較すると、いくつか異なるサイトが表示されます。
「あっ、こんな情報もあったんだ」というものが見つかればラッキーですね。
判例を探したい その5
過去の判例を調べたい時に参考になるサイトを見つけました。
だけど、もっと詳しい内容を知りたいという時はどうしましょうか。
色々調べて、ウェブ上や雑誌で判決文を読んでみました。
しかし、よくわからない、ということもあるかもしれません。
そういう時は、弁護士さんのブログを探してみるのも1つの手です。
判決文まで辿り着いているなら、目当ての判例の名前が「〇〇事件」と呼ばれていることまで把握できているはずですので、その名前でウェブ検索します。
すると、検索結果の中に、弁護士さんのブログがヒットする場合があります。
弁護士さんのブログでは、判決理由のどこがポイントだったか、簡潔に説明されているので、判決文を理解するための助けとなってくれそうです。
判例を探したい その4
過去の判例を調べたい時に参考になるサイトを見つけました。
だけど、もっと詳しい内容を知りたいという時はどうしましょうか。
その場合、判例そのものが載っている雑誌を確認するという手段があります。
前回の記事で紹介した、公益社団法人 全国労働基準関係団体連合会の労働基準関係判例。
ここに記載されている情報の中に、「出典」という項目があります。
これで、該当する裁判に関する判例が記載されている雑誌がわかります。
雑誌と号数がわかれば、その雑誌がある図書館に行って、内容を確認することができます。
図書館まで行くのは手間暇かかりますが、雑誌には判決文だけではなく、その裁判のポイントとなる部分について説明されているものもあります。
ネットで紹介されている判例は、概略の説明で終わっていることも多いです。
だけど、判例の載っている雑誌は、実際の判決文を読むことができるので、とても貴重な資料だと思います。
判例を探したい その3
司法の場で決着をつけないといけない状況になり、過去の判例を調べたいと考えた時に参考になるサイトがあると、助かりますよね。
ネットで探せるサイトの1つがこちら。
こちらのサイトを開いて、少し下にスクロールすると、「判例サイト内検索」という部分に、検索ウィンドウがあります。
そこに検索ワードを入力して検索ボタンを押下すると、条件に合った判例が出てきます。
検索結果に、事件名、争点、出典となる雑誌名、判決理由などが出てきます。
この内容を読むことで、裁判所がどのようなポイントを重視して判決を出したのか、わかるようになっています。
原告の訴えを認めたポイント、認めなかったポイントを確認したうえで、どういうところに注意して証拠を集めていくか、を考えるための資料として使うことが出来ればいいと思います。
判例を探したい その2
司法の場で決着をつけないといけない状況になり、過去の判例を調べたいと考えた時に参考になるサイトがあると、助かりますよね。
例えば、裁判所判例Watch
こちらも、裁判所の判例を紹介しているサイトです。
裁判所の裁判例のサイトとどこが違うかと言いますと、
HTML方式やテキスト方式で判決文の確認ができるところです。
PDF版が一番性格なのはいうまでもありませんが、内容を検索するには、若干不便なことがあります。
そういう場合は、HTML版やテキスト版の方が使いやすい場合が多いです。
裁判所のサイトと同様、ジャンル別に検索ができるので、労働裁判についての情報をまとめて手に入れられます。
双方をうまく使い分けていけば良さそうな感じがします。
判例を探したい その1
司法の場で決着をつけないといけない状況になった時。
過去にどんな判決が出たのかを調べたくなることがあると思います。
どうやったら探せるのでしょうか?
インターネット上できっかけだけでも見つけたいという時に使えそうなサイトを探してみました。
まずはこちら。
裁判所の裁判例検索
検索条件は、判決文に使われている言葉からだったり、裁判年月日や事件名などが使えます。
労働問題に関しては、労働事件のみで検索ができるようになっています。
ただ、サイトに記載がある通り、全ての裁判例が出てくるわけではないというのが残念なところ。
せっかく貴重な判決文が裁判所に保管されているのだから、もっと活用できるようにしてもらいたいものです。
企業側から見た注意点 その2
最近特に増えてきたらしい「業務委託」という名の「雇用労働」。
業務委託か、雇用労働なのか判断するためのポイントをまとめたサイト紹介の続きです。
業務委託により労働力を確保する際の労働基準法を中心とした注意点②
ここでは、労働者性の判断基準と、業種別の運用についての判例や通達が説明されています。
労働裁判の事件名は載ってはいませんが、判決日や、判決文が紹介されている雑誌名が記載されているので、より詳しく調べていくことも可能です。
ご自身の職種が紹介されている中に含まれていれば、その部分を確認して、対処法を考えていくことができそうです。
たとえ含まれていないとしても、参考になるところはあると思います。
裁判をするからには、原告側が、訴えた内容が事実であると証明しなくてはいけないので、労働者だと裁判所に納得させるためにどうしていくのがいいか、というポイントをつかんでおきたいですね。
とはいうものの、読んでも理解しづらい点が多々あります。
この辺りの内容について、専門家の力を借りつつ、理解を深めていけたらと思います。