2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

証拠がないとね

労働問題で困った時、まずは労働局、労基署、自治体の労働相談センターなどに相談に行って、その後、労基署へ行く、弁護士さんに相談する、などの手段を取ることになると思います。 その際、用意するものは「証拠」。第三者に「自分たちの言い分の方が正しい…

名ばかり事業主だった

労働者性について会社と争っていく中で新聞やテレビのニュースに接すると、関連する言葉が目に入りやすくなります。 その中で気になった言葉が「名ばかり事業主」。 「名ばかり管理職」や「名ばかり店長」というものと同じ流れのようです。要は、身分は個人…

手続き完了

弁護士さんから「精算が終わりました」と連絡があり、事務所に行ってきました。 まず渡されたのは、依頼した時に弁護士さんに渡した書類一式。これ、返ってくるんですか?「不要ならこちらで処分します」と言われましたが、一応持ち帰ることにしました。 そ…

和解成立

弁護士さんから、和解成立の連絡がありました。 和解調書も後日届きました。内容は事前に送られてきたものと同じものでした。 長い間、「労働者とは認めない、お金も支払わない」と言い続けていた社長があの内容で和解に応じたのですね。 ここまで社長を追い…

結局・・・・・

後日、改めて弁護士さんから連絡がありました。 「和解する方向で話を進めています」 和解に向かった理由。 ・和解金額が大きかったこと・私たちを労働者と認めてもらえること 弁護士さん曰く。和解金額については、裁判所が提示した金額よりも会社が提示し…

弁護士さんへの回答

どうするか決めて、弁護士さんに連絡しました。 「和解せずに裁判で決着つけたいです」 ここまできたら、判決を出してもらいたいという思いが勝ちました。 この後、弁護士さんから色々質問されたので、答えていきました。その中で妥協できる点、譲れない点を…

和解協議の結果

一通り争点をまとめたところで、和解協議のお話に戻ります。 裁判所での和解協議のあと、弁護士さんから連絡がありました。和解金額の提示があったそうです。これで和解するかどうかを考えてくださいとのことでした。 個人的には和解はしたくないんですよね…

専属性の程度について

原告の主張 会社が決めたシフトによって出勤日や勤務時間を指定されていたこと、勤務時間中も業務上の指示があり、自由時間はなかったこと、競合避止義務が契約書に記載されていたことから、専属性は高い。 被告の主張 他の仕事をしてはいけないと言ってはい…

事業者性の有無について

原告の主張 業務に必要な器具・道具はすべて会社負担。報酬については、最低賃金にさえ満たないのだから、事業者性は全くない。委託であれば、独自の商号を使って業務にあたることができるが、それも不可能だった。 被告の主張 器具・道具については、私たち…

労働対償制の有無について

原告の主張 最低保証額が決められていたこと、シフト管理によって、出勤と退勤の時間を会社に指定されたこと、会社に勤怠報告をしていたことから、報酬は時間給と判断できる。 被告の主張 最低保証額については完全歩合制だと報酬が少なくなりすぎるから、そ…

代替性の有無について

代替性があるというのは、他の人に対応を変わってもらうことはできる状況のことです。今回の場合、来客があれば、即時対応をさせられていたので、このことから代替性はないと主張しました。 これに関しては、特に会社からの反論はなかったです。

時間拘束の有無について

原告の主張 「1日につき8時間以上業務にあたること」と記載された乙書証が複数存在していた。休みの希望を出すことはできたが、シフトの最終決定権を持っていたのは会社。休みが重なった場合、会社が勝手に出勤者を決めていた。出勤日や時間を変更したければ…

場所拘束の有無について

原告の主張 場所は、店舗勤務だったので、当然拘束されていた。労働者性を判断する一要素となりうる。 被告の主張 はじめから店舗で業務を行うという契約だから、労働者性は問われない。 感想場所拘束に関しては、個人的には気にしていなかったのですが、裁…

指揮命令の有無について

原告の主張 乙書証である契約書に「スタッフは会社の指示に従え」と書かれていた上、業務マニュアルの内容の通りに業務を行うよう指示されていた。また、会社が設定した売上などの評価対象に対する目標値が記載されたデータファイルが職場に送信され、目標値…

諾否の自由の有無について

原告の主張 甲書証として提出した、会社から送付された業務マニュアルの中に会社からの指示が細々と記載されていた。例えば、身だしなみ、シフト通りの勤務ができないときの対応方法、開店準備、営業中の業務内容、閉店後作業、休憩時間の過ごし方など。業務…