2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

各争点について

ここまで社長と対立してから、最終弁論までの流れを記事にしてきました。 裁判の争点となった「労働者性」について、まとめることにしました。 上記サイトのポイント(2)に記載されている条件のうち、今回争われた点についてまとめてみます。争点は以下の7項…

やっと最終弁論期日

最終準備書面が届いて数日後に、最終弁論の日を迎えました。 弁護士さんからの連絡によりますと、裁判官さんがどうしても和解協議をしたいということで、その日程が決められたそうです。 和解の話し合いなんてする意味あるのでしょうか。ここまで、嫌という…

最終準備書面到着

最終の裁判期日の数日前に、弁護士さんからメールが届きました。 先に届いたのが、こちらから裁判所に提出した最終準備書面。「労働者の定義」から始まり、労働者性を判断する要素に対してそれぞれに理由を説明して、私たちは労働者だったと認めるように、と…

訴えの変更申立書って?

当事者尋問が終わってから数週間後に、弁護士さんから郵便が届きました。 入っていたのは「訴えの変更申立書」という書面。 未払賃金の請求金額を、訴状に記載された金額から変更するためのものでした。 訴状での未払の請求金額は、弁護士さんが概算で出した…

当事者尋問の日(尋問終了後)

全員の尋問が終わった後は、裁判官さんと双方の弁護士さんとの打ち合わせが始まりました。次の裁判期日をいつにするとか、追加の資料や準備書面を出すとか出さないとか。 そういった話が済んで、ようやく裁判所での当事者尋問が終わったのでした。 その後は…

当事者尋問(被告編)

最後は社長の当事者尋問です。 主尋問では、役員の時と同様、自分にとって都合のいい話ばっかりしていました。 反対尋問では、尋問の前に提出していた証拠資料をもとに弁護士さんから社長に質問をしていました。ある程度進んだところで、弁護士さんは「弾劾…

当事者尋問(原告編)

原告側の当事者である私たちの尋問は、打ち合わせで説明があった通りの順番で行われました。 証言台のある所に行って、人定質問、宣誓をしました。 そのあと着席して、主尋問から始まりました。リハーサルと全く同じ形ではないですが、大まかな流れは変わら…

証人尋問(被告編)

最初に、被告側の証人尋問が行われました。証人は私たちとのやり取りをしていた役員。 証言台のあるところに役員が行きました。まず、本人であることの確認のための「人定質問(じんていしつもん)」がありました。始まる前に記入した書類を見せられて、「こ…

当事者尋問の日(法廷に入るまで)

いよいよこの日がやってきました。 朝、弁護士さんの事務所に全員集まり、最終の打ち合わせをしてから裁判所に向かいました。 裁判所に入って、最初に目についたのが、ここはどこの空港ですか、と質問したくなるような大きな機械。 中に入るには、手荷物の検…

当事者尋問リハーサル その3

リハーサルは今回が最後です。次は尋問の本番が待っています。 この日も全員で交代しながら主尋問の練習をしました。 尋問で質問される内容だけではなく、他にも仕事をしていた頃はどんな状況だったか、など、細かい質問もあり、こちらも記憶をたどりつつ答…

当事者尋問リハーサル その2

2回目はメンバー全員が順番に主尋問の練習をしていきました。質問に答えて、必要があれば修正をかけながら進めていくという感じでした。 資料を確認しつつ、記憶をたどりつつ、弁護士さんのアドバイスもいただきつつ、どう答えたらいいものか、と考えていき…

当事者尋問リハーサル その1

いよいよ尋問のリハーサルです。尋問当日の流れなど、前の打ち合わせの時よりも詳しい説明がありました。 順番と主尋問の所要時間も正式に決まったそうです。 尋問を受けるときの流れについても話がありました。 ・証言台に行く・住所、氏名など身元の確認・…

当事者尋問リハーサル日まで

当事者尋問の日が決まりました。会社に休暇届を出して、裁判所に行く段取りを整えました。 相手方の陳述書が届きました。相変わらず、訳の分からないことを延々と書き連ねていました。間違いは正さないといけないので、それに対する反論を弁護士さんに伝えま…

当事者尋問についての説明 その2

それから、尋問当日の流れについて。 先に私たち原告の尋問をして、そのあとで被告である会社の代表の社長の尋問と進んでいきます。尋問は、自分側の弁護士さんから質問される「主尋問」、相手側の弁護士から質問される「反対尋問」、自分側の弁護士さんから…

当事者尋問についての説明 その1

まずは、尋問をする部屋のレイアウトの説明。 本当にテレビで見る法廷の通りなんですね。 どこの席に誰がついて、証言はここの席で、という感じでざっくり教えていただきました。レイアウトはこんな感じです。「民事事件の登場人物」の「民事訴訟」欄の説明…

打ち合わせの連絡

文書提出命令によって会社側から書類が提出されてしばらくしてから、弁護士さんから連絡がありました。 打ち合わせと現状報告しますとのことで、行ってきました。 まずは、裁判関係の資料を渡されました。まだ私たちの手元に届いていなかった、弁護士さんか…

文書提出命令の申立

会社が「勤怠記録」を出さないと言ったことを受けて、こちらの弁護士さんの対応。裁判所に「文書提出命令の申立」を行います、とのことでした。 「文書提出命令」というのは、指定された文書について、裁判所が提出するように命令を出すことです。 この命令…

この後の流れ(実際にはこうなった)

裁判が始まってから、数か月間は弁護士さんのおっしゃったとおりの流れで裁判が進んでいきましたが、ある時から変わりました。 理由は、会社に対し、提出するように要求していた書類を社長が出さなかったから。 当初から労働者性を証明するために必要だから…

この後の流れ(こうなるはずだった)

提訴前に、弁護士さんから裁判の進み方についての説明がありました。 裁判が始まったら、お互いに準備書面や証拠資料を提出して、自分たちの言い分を主張しつつ、相手側の主張に対して反論し、を繰り返します。 証拠資料については、原告が出す分は「甲第◯号…

答弁書が返ってきました

提訴から1か月ほど過ぎた頃、弁護士さんからメールが届きました。 「相手方より書面の提出がありました」とのことです。 提出されたものは、答弁書。 「原告らの請求を棄却」「結論、争う」 まぁ、予想通りの回答です。 このあと、私たちは労働者だった、未…

提訴しました

打ち合わせから1か月ほどして、弁護士さんからメールが届きました。 「提訴いたしましたので、訴状を送付いたします」 とのことでした。 訴状を読んでみると。。。 訴訟の金額と印紙代の情報、当事者の情報や裁判を起こした理由などが記載されていました。 …

会社から回答が届きました

依頼してから2か月ほどして、弁護士さんから打ち合わせをしますと連絡が来ました。 打ち合わせで聞いた言葉は、 「会社は未払賃金の支払いを拒否したので、提訴します」 予想通りですね。あの社長が金を払うって言うはずありません。 これで、民事裁判で決着…

弁護士費用をどうしよう

弁護士さんに依頼するとなれば、費用はかさみます。着手金だけで6桁は当たり前の世界。 それだけの仕事をしてくださるんだから、支払わなければいけないものだとわかってはいますが、やっぱり先立つものが・・・。 真っ先に調べてみたのが、「法テラス」。正…

弁護士さんに依頼してきました

会社を辞めた後、全員で相談して、弁護士さんに正式に未払賃金請求の依頼をすることにしました。こうなったら、裁判で決着をつけるしかありません。 弁護士事務所にお邪魔して、書類に必要事項を記入して、労基署に提出した資料のコピーと、会社から持ち帰っ…

辞める前にしておかねば

労基署に申告をした頃に、会社に辞めるということは伝えていました。 あとは、辞める前に裁判で必要となりそうなものを持ち帰る必要があります。労働審判するにせよ、民事裁判を起こすにせよ、何が必要になるかわかりませんから。 パソコンのハードディスク…

弁護士さん探し

弁護士さんに依頼をするなら、どんな人がいいでしょうか。 絶対譲れないのが ・労働問題に詳しい人。かつ、労働者の味方になってくれる人。 この条件に当てはまる弁護士さんが見つからなければ、労働審判をあきらめないといけないレベル。 これといったツテ…

労働審判について

これならいいんじゃないかと考えたのが、労働審判。裁判官1名とと労働関係の専門家2名による、労働審判委員会によって行われる手続きです。 メリットは、 ・3回の審理で決着をつけるので、長くても半年くらいで終わる・非公開なので、プライバシーを守ること…

少額訴訟について

裁判所に行くなら、どんな手段があるか。 一番簡単そうなものが「少額訴訟」。請求金額が少ない場合に使うことができる制度です。 メリットは、 ・通常訴訟に比べて、手続きが簡単・1回の審議で判決が出るので、短期間で終わる なのですが。 こちらも早々に…

あっせんについて

労働問題を解決するための「個別労働紛争解決制度」の中に「あっせん」という手段があります。 簡単に言うと「労働問題の専門家が間に入って、話し合いで解決する」手段です。 メリットは、 ・無料・短期間で終わる・非公開なので、プライバシーを守ることが…

次の段階に進むために

労基署での対応が終わってしまったので、このあとの対応方法を考えました。 対応方法は4つ。 ・あっせん・少額訴訟・労働審判・民事訴訟 やはり、民事訴訟は避けたいです。なので、そこにいくまでに決着をつける方法があるなら、それを使おうということで、…