ウーバーイーツユニオンのお話 その2
先週、ウーバーイーツの運営会社にユニオンとの団体交渉に応じるよう命令が出たというニュースがありました。
その後、「配達員の労働者認定に不服 ウーバー側が審査申し立て」というニュースが流れました。
これまで頑なに団体交渉を拒否した会社が、東京都労働委員会から命令が出たからといって、それにすんなり従うとは考えられないですから、まぁ、そうなるだろうな、という感じではありますね。
これに対する会社の言い分が「フレキシブルで独立した働き方などを十分に考慮しないものと考えている」というもの。
このコメントも、労働基準法上の労働者の定義を念頭に置いているような感じがします。
ニュースを見る限りでは、ユニオンサイドは「話し合いをさせてほしい」ってお願いしているだけなのに。
おそらくアメリカにある本社が「何があっても個別契約の業務委託ということで押し切れ」と言ってるんだろうなぁと思います。
次は中央労働委員会での審査に入るということなので、結果が出るまでに数ヶ月かかるのでしょうね。
慎重に調べる必要があるのはわかりますが、少しでも早くいい結果が出てほしいものです。
ウーバーイーツユニオンのお話 その1
最近、話題になったニュースの一つに、「ウーバー配達員は労組法の「労働者」、ユニオンとの団交に応じるよう命令 都労委」があります。
色々な新聞社やニュースサイトでも報じられ、反響が大きかったのではないかと思われます。
その中で気になったのが、ニュースの見出し。
「ウーバーイーツの配達員を労働者と認める」という感じの書き方をされているものが多かったのです。
こういった見出しのせいで、twitterやYahooニュースのコメント欄で、「色々会社による拘束がかかるけど、それでもいいの?」とか、「個人事業主なのに労働者並みに保護だけしてもらおうなんてけしからん」とか、勘違いしていまっている人が非常に多いんですね。
もうちょっと表現の仕方を考えてほしいな、と思ってしまうのです。
だけど、今回のニュースで言いたいことは、そういうことではないんです。
「団体交渉権」を認めただけなのです。
ウーバーイーツという会社と、配達員さん個人とでは、力関係に差がありすぎます。
配達員さんが会社に要望を出しても、なかなか聞いてもらえない。
だったら、せめて会社と話し合いができるように、と申立てをしたのが、今回のお話。
私も裁判をしていなければ、「個人事業主が雇用扱い?」という勘違いをしていたかもしれないです。
少しずつでも、正しい知識を増やしていかなくては、ですね。
労働問題の情報を探したい その6
労働問題が発生して、情報を集めたい時。
新聞記事を探すという手段もあります。
多くの新聞社があって、いろんな記事が掲載されています。
中には当然労働問題に関するものも含まれます。
今なら、新聞社のニュースサイトがありますから、サイトの検索機能を使って、目的の記事を探すことができます。
ただ、新聞記事なので、内容を読もうとしたら、有料会員の登録が必要なことがあります。
有料会員登録をすれば、そのまま記事を読むことができます。
しかし、会員登録するのはちょっと・・・という場合。
その記事がいつ公開されたのかを確認した上で、図書館に行くという手段があります。
少し古い記事であっても、縮刷版や、マイクロフィルムで保存されていれば、内容の確認ができます。
新聞記事は貴重な過去の記録なので、うまく活用していけたらいいですね。
労働問題の情報を探したい その5
労働問題の情報を探したい その2
労働問題が発生して、情報を集めるとなった時。
まずは、検索エンジンを利用するというのがわかりやすいかと思います。
検索エンジンと一言で言っても、色々あります。
ここでは、いくつか海外で使われているものを紹介していきます。
「検索しても履歴が残らない」ことが大きな特徴としてあげられる、アメリカで開発されたサイトです。
個人のプライバシーに配慮しているという点で注目されています。
ユーザーの個人情報を集めないという点では、DuckDuckGoと同じです。
違うのは、検索結果そのものはGoogleと同じということです。
Googleで検索したいけど、情報を取られるのはちょっと、という方にオススメです。
検索エンジンとエコを連携させている、ドイツ発祥のサイトです。
利用者がこのサイトで検索して獲得した広告費の80%を世界各地の自然保護団体に寄付しているということです。
検索エンジンが変われば、検索結果も変わります。
色々試して、これは、というものを見つけられるといいですね。