証拠は大事 その11
会社とトラブルが発生して、第三者に入ってもらって解決したいという時に必要なもの。
ここまで、実際に私たちが使ったものや、使えそうなものをいくつか紹介してきました。
次は、具体的な資料や書類ではなく、タイミングについて。
仕事を辞める前に、集められるだけ集めておくのがベストと考えています。
疑問に思った時点で作業を始めてしまっていいと思います。
「賃金未払」であれば、業務に携わっていたという証拠、「労働者性」なら、会社に管理されていたという証拠、「ハラスメント系」なら、実際にどんな態度をとられていたかわかる証拠、など。
目的によって、ある程度目安はつくと思いますが、わからなければ、ネットで調べるなり、労働相談を頼るなりして、方針を決めて進めていきます。
しかし、必要なものをピックアップしておけば大丈夫、というものでもないです。
裁判に入ると、どんな話が出てくるかわかりません。
会社が、自分たちの正当性を主張するために、全然関係ない話を持ち出すこともあります。
ですから、一見関係ないと思われるものであっても、持って帰れるものは、持って帰る。
手書きのノートや書類、掲示物などは、コピーを取るなり、写真を撮るなりして手元に置いておく。
パソコン内のデータは、アクセスできる範囲のものは全部USBメモリーなどのデバイスにコピーし、バックアップも取っておく。
仕事を辞めてしまったあとでは、これらのデータや資料を取りに行きたいと思っても、職場に入れなくなっているはずです。
だからこそ、辞める前に職場にある資料を集めることが、重要です。
後々、どんな役に立ってくれるか、わからないですから。